スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本の思い出-外国人社員のハンデ

東京のある会社に勤めていた時の話。

私が入社した時は、会社には200人ほどの社員がいて、
その中で外国人社員(全員韓国人)は4、5人ほどいた。

その時は、日本生活も5,6年目で日常生活でコミュニケーションに困ることはあまりなかった。
しかし、会社は違う。聞き間違ったり、不正確な情報を伝えることで
チームに、会社にすごいダメージを与えることもあるので、すごいプレッシャーを常に感じていた。

特に社外からかかってくる電話なんかがそう。
業界用語、取引先の担当者の名前などをまだ覚えてないし、
なにより「敬語」に自信がなかったので、電話が鳴っても躊躇する。
電話に出るのはいつも日本人の社員だった。
言葉の重いプレッシャーを体験したことある人には私の気持ちが伝わるかも知れない。


会社では、週2回ほどの会議があった。参加者は部署によって5-10人くらい。
そこで議事録を書くのだが、社員が交代で作成していた。
しかし、外国人社員はそれをやっていなかった。

外国人社員がそれを拒否したわけではなく、できないと逃げたわけでもない。
部署長が「外国人だからまだいろいろ大変だろう」という配慮で、
免除してくれたのだ。

議事録作成にそんな手間がかかるわけでもない。
A4で3-5枚、1-2時間あれば書き上げられる量。
もちろん、外国人社員にはその倍の時間がかかるかも知れない。
面倒くさい作業かも。しかし、やろうと思えばできる仕事に見えた。

入社してから3ヶ月ほど経った時、ある程度会社に慣れてきた私は
上司に「私にも議事録を書かせてくれ」とお願いした。
ただ、言葉の間違いとかがあるかも知れないので、一度目を通してチェックしてください、と。
上司は快く受け入れてくれた。


私がそれを志願したのは、
電話に出ることにも躊躇し、みんながやっていることも免除されていては
自分が「一人前」だと堂々と言えないと思ったからだ。

もちろん、入社したばかりの時は
上司の配慮をありがたいと思っていた。
しかし、いつまでも、議事録作成免除、というハンデに甘んじていては
同僚にも胸を張って仲間だといえないし、後輩が入ってきても先輩として恥かしいと思った。

私は、同じ役割を果たしてからこそ、
積極的に自分の評価、権利も主張していけると思ったのだ。


そこから始まった議事録作成。たまには上司、先輩に言葉を修正して貰ったりしたが
だんだんミスも減っていった。そして、それを見ていた上司は問題ないと思ったのか、
他の外国人社員にも議事録を書くように指示した。



し。か。し。
議事録作成という新しい仕事が増えたことについて
私は同じ外国人社員から愚痴を言われた。

「あなたのせいで、よけいな仕事が増えた」と。

確かに、面倒くさい仕事が一つ増えたかも知れない。
しかし、ハンデばかりもらっていては、自分の声も堂々と出せないんじゃない?
私1人だけの勘違いだった?



(終)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

初めまして、なかなか興味深い内容ですね。私は今までベトナム人・フィリピン人・中国人・韓国人と働いたことがありますが韓国人が一番仕事の飲み込みや職場に馴染むのが早かった気がします。そこそこ上下関係を理解してるのが大きい要因だと思いますね。しかし彼らはかなり強く主張をしてきますけど。

Re: No title

コメントありがとうございます。初コメントです!人それぞれの個性もあるので、一言では何ともいえないですが、確かに上下関係にはすぐ適応すると思います。それはあまり韓国と変わらない気がします。

> 初めまして、なかなか興味深い内容ですね。私は今までベトナム人・フィリピン人・中国人・韓国人と働いたことがありますが韓国人が一番仕事の飲み込みや職場に馴染むのが早かった気がします。そこそこ上下関係を理解してるのが大きい要因だと思いますね。しかし彼らはかなり強く主張をしてきますけど。

No title

Twitterの自己紹介から飛んできました。
なんか様子が目に浮かぶようです。

組織やグループの大小に関わらず、こういう意見を持つ人は必ずいて、足を引っ張ったり、バッシングしてきたりしますよね。

No title

はじめまして。ネットをうろうろしていたら、この記事にたどり着きました。

僕も色んな人と仕事をしてきましたが、人種や国籍に関わらず、貴方は希有な方だと思いました。

ちいさな事かもしれませんが、議事録免除というそれを、貴方は「特権」とは捉えず、「ハンデ」として受け入れ、そして「克服」された。これは、素晴らしいことです。

その会社を離れられる際は、さぞ惜しまれたのではないでしょうか……。

著作活動、大変と思います。
陰ながら応援しております。
プロフィール

宇宙飛行士

Author:宇宙飛行士
猿の惑星に不時着



拙著紹介

『韓国で行われている「反日教育」の実態』






「反日モンスター」はこうして作られた




最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。